SAML認証によるシングルサインオン(SSO)について

SAML認証によるシングルサインオン(SSO)について

概要

ISL Online は、SAML 2.0 という認証の仕組みを使って、シングルサインオン(SSO)に対応しています。
これは、お客様側の認証システム(アイデンティティ・プロバイダ、略して IdP)と連携し、社員が一度のログインで ISL Online にも自動的にログインできる仕組みです。ISL Online 自体は、サービスを提供する側(サービス・プロバイダ、SP)として機能します。

 シングルサインオン(SSO)を利用するメリット
  1. セキュリティが向上し、より安全にアクセスできます。
  2. 社内ポータルなどに一度ログインするだけで、ISL Online をはじめ、他の連携済みサービスにもログインできるようになります。
  3. 各サービスに個別ログインする必要がなくなり、使い勝手が向上します。

動作要件

シングルサインオン(SSO)をご利用いただくには、以下の条件を満たしている必要があります。事前にご確認ください。
  1. ISL Online の管理者アカウントにログインできること
  2. SAML 2.0対応の認証システム(IdP)(Microsoft Entra ID, Google Workspace など)
  3. 対応アプリケーション(事前にバージョンアップガイドの「バージョン対応表・動作 OS 一覧」をご確認の上、サポート対象のバージョンをご利用ください):
    ※ISL Light Desk, ISL Light Client, ISL Light for Web は対応しておりません。(2025年7月現在)
    1. ISL Light(デスクトップ版):4.4.2116.177以降
    2. ISL Light(Android):4.4.1825.40以降
    3. ISL Light(iOS):4.4.1809.35以降
  4. パブリッククラウドの場合、さらに下記が必要です。
    1. ISL Online SSOライセンス(ご希望の方は こちらからお問い合わせください)
    2. ISL Online のドメイン名(初期状態のままではなく、会社名などに変更が必要です)

シングルサインオン利用時の注意事項

  1. パブリッククラウドの場合、SSOライセンスを契約いただいた後、設定や確認のため 1~2 週間ほどお時間をいただく場合がございます。設定の流れについては、こちらの手順をご参照ください。
  2. シングルサインオン機能を有効にすると、すべてのユーザーはSAML認証経由でログインする必要があります。有効化前に作成したISL Onlineの「ユーザーID」と「パスワード」ではログインできなくなります。
  3. シングルサインオンに使用するIdP側のSAML証明書には有効期限があります。有効期限が切れるとログインできなくなるため、更新が必要です。
    ※証明書の更新時期や手順はIdPによって異なるため、詳細はIdPの管理画面等をご確認ください。
  4. ユーザー情報の管理は、認証システム(IdP)によって行われるため、ISL Online側の以下機能はご利用いただけなくなります。ユーザー情報の追加や変更はIdP側で行う必要があります。
    1. ドメイン名の変更
    2. ユーザー(オペレーター)の追加
    3. CSVから取り込む
    4. パスワードの変更
    5. パスワードを忘れた場合
    6. 連絡先の変更
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